3Dアクスタのできるまで
①設計、分割図面起こし
原画を元にパーツを分割し、切り出し用の型紙を作ります。アクスタへのレイヤー配置もここで決まるので、最初でありながら仕上がりを決定する重要な工程です。
②色作り
アクリル絵の具を使い、1色ずつ塗装して使用する色を揃えます。組み上げた時の立体感を考慮し、濃淡強調など色のアレンジも入れながら調整を繰り返す根気の必要な工程です。
③パーツ切り出し
型紙を使って各色の紙を切り出していきます。影や柄など複数色に跨るパーツは各色ごとに分けて切り出し、ここの色分けが多いほど作品の精密感は出ますが手間と時間を要します。
④顔の製作
瞳は作品の中で最も色分けが細かく繊細なパーツです。クリスタルレジンを注入して仕上げ、狙った表情が出せるか一発勝負です。
⑤髪の製作
毛束ごとにパーツを分割して毛筋加工を施す、地味ながら独特の質感を表現できる手法。急やカーブやS字を描いていると難易度が一気に上がる工程です。
⑥輪郭レイヤー入れ
各パーツを濃色の台紙に貼ってから切り出すことで、切り口に僅かに台紙の色が残って色トレスの効果を出しています。線を表現できない切り絵で輪郭を出すための手法です。
⑦小組立
顔、腕、脚などセクションごとに組み立ててバランスを見ます。ここでようやく各パーツの完成形が見えてくるのです。
⑧レイヤー配置
アクスタのレイヤーごとにパーツを分け、大部分のパーツは予め合体させます。重ねた時に透けたりズレたりしないように最終調整もここで施します。
⑨最終組立
アクリル板を重ねてビス止めすれば完成です。







